ご挨拶

光科学(フォトンサイエンス)は、日本が強みを有する基盤的科学です。量子コンピューティング、情報伝達、計測、加工技術等、光に関連した科学・技術は、理論、実験、応用研究に至るまで幅広くカバーしており、学術の融合的発展や科学技術におけるイノベーションを加速し、超スマート社会(Society 5.0)における新たな価値創出のコアとなります。したがって、光科学分野における研究人材及び研究成果を社会実装する人材は、知によるイノベーションを駆動し将来の産業を牽引すると期待されるため、その育成への社会的要請が高まっています。

そこで、本学が世界をリードする光科学を教育の場として、卓越した博士人材を育成するために新たな学位プログラムを構築しました。本プログラムは、学界・産業界等の社会的要請に応える「知のプロフェッショナル」人材を育成するために、光科学の分野において世界トップレベルの人材と組織を有する理学系研究科と工学系研究科の融合的連携の下、博士課程教育リーディングプログラムをはじめとする本学での大学院改革の果実を活かし、新たな施策を取り入れ、国際性と多様性のもとで学生が切磋琢磨する博士課程前期・後期一貫の学位プログラムです。

複数の世界一線の研究者による日常的指導、異分野や産業界とも連携した分野横断的コースワーク、産業界を含む国内外の外部機関での研究活動及びインターンシップ等、既存のディシプリンを越えた教育の場を提供します。複数指導教員制度については、国際的に著名な研究者に副指導教員を依頼する新たな仕組みを導入する等、国際的な人的ネットワークの構築及び国際的な舞台で能力を十分に発揮できるスキルを習得する体制を整備しています。また、博士進学前の資格試験(Qualifying Examination)、コース修了認定のための最終試験(Final Examination)の中で、研究計画や研究成果について口頭試問を課し、集団の中で議論する能力を身につけられるようにします。

本プログラムで提供する学修コースの中で、コース生のみなさんが「光」という分野横断的視点のもと分野の壁を越えて互いに切磋琢磨し、光科学における「知のプロフェッショナル」人材になることを期待しています。

プログラムコーディネーター 浅井祥仁